https://www.theguardian.com/world/2015/sep/16/hitlers-world-may-not-be-so-far-away?CMP=fb_us
英国The Guardianよりの記事。友人からシェアしました。なぜ世界はヒットラーの時代のような全体主義的な時代に今向かっているかを分析している記事。気が付かないと、アウシュビッツのような事が未来に起きてくるだろうと書いてある。第二次大戦争は資源の争いと、限られている資源をどう使えるか、という問題から始まった戦争だった。ナショナリズムは人々を一つの”民衆”(volk)という共同体として動かせるための言い訳だった。軍国主義はナショナリズムをその中心になるイデオロギーとして使った。中世時代では宗教を使って、地主達が土地とそこにある資源の争いが出来るのと同じように。人間は基本的にいつの時代になっても変わらない。動物であり、食べないと死ぬ、生きて行きたい、というのが身に付いている。ヒットラーの時代でも、状況が厳しいところほどユダヤ人達は助からなかった。経済状態が厳しくなると、まず自分の方が助かりたいと思ってしまう。よそ者のせいになったり、よそ者をまず追放して行く。特に国のみんなが一つの”民衆”(volk)であり、みんなで本を燃やしたり、行進したり、みんなと行動しない者は怪しい者とされる時代になると危険である。政治家は人々にはシンプルで分かりやすい説明をするが、その人の言っている事の中身を調べてみると一般の人々には分からないもっと複雑な理由があったりする。ヒットラーでもそうだった。単なるナショナリストの独裁者ではなかった。資源をどうやったら確保出来るか、という考えから始まっていた。日本のアメリカとの戦争も、資源の問題から真珠湾攻撃につながった。
しかし、実際の殺しをするのは一般の人々である。動かされた”民衆”である。支配者層の人々はめったにそういったダーティな事に手を出さないようにする。『”民衆”はそういう事をしない、それは政治家、企業家や支配者層の人々
がやらせているからだ”』というのは一つの言い訳であろう。
ヒットラーの時代にあった問題は第二次大戦争の終わりから広まった緑の革命によって解決が出来た。
しかし、この近年、メディアにあまり書かれなくなった事は地球温暖化の事実であろう。元ナサで勤めていて、ガイア理論考え方を広めた科学者ジェームス・ラブロックは、『ガイアの復習』という本で、地球温暖化が進んで、地球の多くのところが住めなくなり、人口はそれよって自然傷害や戦争によって減らされ、残りの多くの人々が全体主義的な社会に住む未来を描いた。今や地球温暖化が進んでいることが事実であって、それを変える事は可能でないと分かるとメディアから消える。エコ・グッズ等も前ほど聞かなくなる。以前に地球温暖化について語っていた政治家や企業化も何も言わなくなる。地球はいつも環境が変わっているのも事実だ。17世紀は寒い時期だった。13世紀は世界が暖かかった。恐竜がいた時代は地球が今よりももっと暖かかった。しかし、今では様々な公害を作るものがあり、原子力発電所などもあり、地球は一昔前の状態とは明らかに変わっている。毎年の夏、冬、嵐、スコールのような雨、ハリケーン等を見て、その変化が体で感じられないだろうか?
シリアの国内戦争のきっかけは雨が中々降らなく、食物が育たず、たくさんの農民が都会に出かけた事から始まったと言われている。ルワンダ紛争は水不足から始まっていた。
いつも、ナショナリズムや宗教は人を動かすためのツールであり、それが本当の問題ではない。政治家が人々にシンプルに説明する事と実際の問題が別だったりする。
北極の氷が解け始めるとアメリカ、ロシア、等様々な国が資源の争いに行った。南シナ海のルートも資源の争いと関係している。これは地球温暖化によって、資源が限られるようになると見えているからだ。メディアやネットで地球温暖化は本当はおきていないという記事が出るようになったのは、影で企業がそういう情報を流しているからである。
政治家にとって、”民衆”が集まってデモをする事などは恐れていない。一つに団結した民衆はナチス党がかつてしたように動かせる。多くの人々は本当の学習をしていないまま、政治的な発言をしている。第一次大戦争の後、ドイツにはたくさんの共産党のデモがあった、その参加者の多くは国家社会主義党(ナチス)に移った。
アメリカや日本等の国に住んでいると、これからアウシュビッツのような事が住んでいる国に起きるかも知れないと想像しにくいかもしれないが、資源の問題や地球温暖化の問題が、そのように人々を向けている。そして、今度は”民衆の革命”のようなものさえも一時的な解決にならない状況である。
この文章はこのリンクにインスパイアーされたものだが、内容は自分の意見である。