神の代わりに”民衆”を、その立場に入れた事から始まった。

(ENGLISH translation of words on the youtube link.)
20世紀の最大の妄想と勘違いは、社会主義、共産主義、そして様々な民衆運動から未来を作れると人々が思い込んだ事であろう。多くのこうした妄想は18世紀に宗教の力が弱まり、神の代わりに”民衆”を、その立場に入れた事から始まった。キリストが作る神の国の代わりに、民衆がみんなで協力し合って作る地上のパラダイスを想像してしまった。
20年前にJVCビクターで録音したCD、Ayuoの『ユーラシアン・ジャーニー』の解説に民衆の歌や民謡や民話というものは存在しない、と僕はジョーゼフ・キャンベルの『神話の力』からの言葉を引用しながら書いた。存在するのは個人の詩人、作詞家、作曲家であって、よくトラッド(伝統的)とクレジットされている詩や音楽は、その作者の名前が忘れられたケースだったりする。中世音楽で作者が分かっている詩や曲は、その作者について知られている事から曲の意味について分析をする事が多い。しかし、作者が忘れらた曲の方が多く残っていて、同じ詩や曲が”民謡”として残っている場合も多い。20世紀後半のブルースにも同じような事が起きた。クリームやレッド・ツェペリンやローリング・ストーンズ等がブルースの曲を黒人のトラッド(伝統的)とクレジットしたため、後でその作者に多額のお金を請求された。
詩や音楽は自然発生的には生まれない。その技術を学ばないと作れないものである。
残って行く詩や音楽には個性的なものが多い。誰でも学ぶ事さえすれば、ある程度の歌、ピアノ、曲作りや詩を書く事は出来るであろう。しかし、その中で目立って印象を与えるものが心に残って行く。人がある演奏家を好んで聴くのは、その人のユニークな個性を聴いているのであって、その人が”みんなと同じ”だからではない。ある詩人や作家の言葉の使い方が好まれて読まれるのにも同じ事が言える。
現代使われている”民衆”という言葉は18世紀から19世紀のヨーロッパに生まれた考え方の表現として使われている。民族国家という新しいタイプの国を作る時に必要になった。グリムの童話集、中世ヨーロッパから残っている物語や歌や詩を”民衆のもの”にするのが政治的に役に立った。”ナショナリズム”という新しい考え方をポピュラーにするために、それを代表する文化も作る必要性があった。”民話”や“民謡”という言葉で作者が知られていなかった多くのストーリーや音楽が集められ、それが一つの国の民衆の文化を代表するものようにプロパガンダとして使われた。
暴力を持って国や政治を変えようとする場合、その暴力的な行動によって、その運動は最終的につぶされてしまう。
レーニンは貴族階級とつながりのある家庭で育った。仕事をしないでも家族のお金で良い暮らしをすることが出来た。彼の描いている革命はインテリの間にしか理解されないために、強盗、盗賊、売春宿をやっている犯罪組織と組んで、インテリたちが労働者の名前で”革命”を起こした。農民たちは、貧しい者でも土地を持っている者でも反対する人々が多かった。1980年代にソ連に行く前に、あるロシア人が僕に語った『ロシアはマフィアが全てを支配している国だ。共産党以外は。しかし、共産党もマフィアがコントロールしているかもしれない。』ソ連はあっという間に一瞬で消えた国だった。当時の共産党を支持している人は実際は少なかった。
”民衆”というモノが存在するためには、一人一人の個性を無視して、みんなが同じで平等という幻想を作ることから始まる。そして、その平等な社会からはみ出すものがその社会での差別のターゲットになる。私のような人は常にどこに行っても常に”よそ者”になるタイプの人だ。
End of Earth (Written in English buy Ayuo)
30年位前のmidi レコーダから発売されていた
曲です。オリジナルは英語で書かれました。
人という生き物、
それは放浪者だ。
そうじゃないか?
家庭だと思っていた場所も手に取る砂ようにこぼれて行く。
そして安定しているように見えていた物も、
外れかかった柱のようだ。
いつでも崩れ倒れそうだ。
そして君が民衆と呼んでいる人たち。
それは一体誰の事だね?
村に集まった
部族の群れ。
今、彼らはもっと大きな集団になってきている。
しかし、テクノロジーが失敗すれば、
また戦争する部族の時代に戻るだろう。
そして“なになに”の谷間や野原の
王や王子と自己宣言した者が出てくるだろう。
さあ、この夢の世界を聴いてくれ。
どこかに新しい国民がある。
どこの国境線にも囲まれていない。
どこの民族にもなっていない。
ただ、彼らには伝統だけはある。
物事のやり方、考え方。
彼らは土地を買った。
自分たちの存在をより明確にするために。
リーダーを宣言した。
自由の国
地上の楽園
彼らは『End of Earth』、“地球の果て”と自分たちを呼んだ。
今までの全ての問題に対する
最後の答え。
彼らのシンボルは海の果てに住む3つのドラゴン。
テレビではリーダーが演説をしている。
でもそのリーダーは本当はなぞなぞで話す
漫才師にすぎない。
彼らはいつも新人を入れる時、
その人の先祖のDNAを調べる。
失敗者は入れられないからね。
そして世界が病んでいる時に現れる。
彼らは船でやって来る
飛行機でやって来る
UFOでやって来る。
新しい世の中が開く
『End of Earth』、地球の終わりと共に。
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From Carl Jung’s The Undiscovered Self”
“Both the dictator State and denominational religion lay quite an emphasis on the idea of “community.” This is the basic ideal of “communism,” and it is thrust down the throats of the people so much that it has the exact opposite of the desired effect: it inspires diverse mistrust.
Society is nothing more than an abstract idea like the State. The State in particular is turned into a quasi-animate personality from whom everything is expected. In reality, it is only a camouflage for those individuals who know how to manipulate it.
Thus the constitutional State drifts into the situation of a primitive form of society, namely the communism of a primitive tribe where everybody is subject to the autocratic rule of a chief or an oligarchy. The State has taken the place of God, that is why seen from this angle, the socialist dictatorships are religions and State slavery is a form of worship.
In a state of collective possession they are the adapted ones and consequently they feel at home in it. Their mental state is that of a collectively excited group ruled by affected judgements and wish-fantasies.
The outworn ideals of liberte, egalite, fraternite help him not at all, as he can direct this appeal only to his executioners, the spokesmen of the masses.
Resistance to the organized mass can be effected only by the man who is as well organized in his individuality as the mass itself.
– Carl Jung
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Cover by KIYOSHI AWAZU.
Photo by RICHARD HAUGHTON.

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