テロリストになってしまったアジア系ヨーロッパ人の第二世代。

アジア系ヨーロッパ人の第二世代の人達が過激派のイスラム教に誘われて、テロリストになってしまうケースが多い。ロンドンの2005年の地下鉄テロをリードした人間も普通にイギリスで育った、第二世代のパキスタン系英国人だった。普通にイギリスのポップスを聴いて育ち、イギリスのテレビを見て育った。コーランを親のように分からず、家では伝統的なイスラムの考え方と常にぶつかっていた。彼は英語で説明してあるイスラム教のサイトからイスラム教を学び、それが自分のアイデンティティーだと思い込んだ。そして、親や親戚と縁を切って、似ているもの同士のコミュニティー(同じアジア系ヨーロッパ人の第二世代同士のコミュニティー)をネットで見つけて、そこで仲間が出来た。他のテロリストを見ても似ているバックグラウンドから来ている人々が多い。2004年に映画監督、テオ・ファン・ゴッホをアムステルダムで殺したモロッコ系オランダ人もそうだった。彼も全くのオランダ人として育ち、親の教えているイスラム教は言葉や文化の違いも含めて理解出来ず、ネットで出会った過激派イスラム教と出会い、そこで仲間を作り、テロリストになった。この映像はイスラム国の死刑官として多くの人々の首を切っていたアジア系英国人がどういう少年だったかを見せている英国の番組からの映像。
私自身も17歳まで全くのアジア系アメリカ人として育っている。アジア系ヨーロッパ人の書く文学を読むと、その人達の考え方も伝わって来る。私と共通に思えるところもある。
ヨーロッパでテロを起こす多くの人達は本当はヨーロッパ人である。自分の育った環境こそが自分の故郷であり、親や先祖の国は、その元の文化に過ぎない。過激派のイスラム教が育ってしまうのは、こうした理由が後ろにある。そういうことが理解できる世の中になったら、少し状況は変わるかもしれない。
こうした人々が過激派のイスラム教に誘われてしまうのは、アイデンティティーが見えない部分があるからだ。『あなたは本物のxx人ではない』と周りの様々な人々から言われている。(私もそうだった。)そこでアイデンティティーを与える過激派の宗教団体が現れるのだ。『これがあなたの本当のアイデンティティー』と言うのだ。
このようなアイデンティティーにたよっている社会こそに問題があるのではないか?
また、誰がこうした人々を過激派のイスラム教に誘っているのだろうか?
どこかの大きな組織が、お金を出していなければ、出来ないはずだ。
私にとってはこれが一番大きな問題に見える!
そして、そのようになってしまう理由はアイデンティティーにたよっている社会にあると思う!

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s