これはドビュッシーの 《6つの古代のエピグラフ》の一曲目

こちらも弦楽四重奏とのユニットで定期的にコンサートをやっていた時からの曲。自分の作曲した作品と共に、ドビュッシーやワグナーの曲を、僕がアレンジしたものもやっていた。
これはドビュッシーの 《6つの古代のエピグラフ》の一曲目。オリジナルは室内楽作品として詩人のピエール・ルイスの詩の朗読と共に演奏された曲だった。全体のタイトルは室内楽のための『ビリティスの唄』。この一曲目のオリジナルのタイトルは『夏の風の神、パンに祈るために』。後になって、この『ビリティスの唄』からのいくつかの曲を長くして、ピアノ曲の《6つの古代のエピグラフ》にした。
数日前にプロデューサーの宮田 茂樹さんのFBのページで『初めてサティを知ったのはThe Blood, Sweat and Tearsでしたけどね』と書いてあったが、僕もそうでした。ドビュッシーは富田勲、ワグナーとラヴェルはリンゼイ・ケンプ・カンパニーで最初聴いたと思う。家でクラシックがかかる事は子供時代にはなかった。文学や哲学を僕が研究するようになった時に、こうした作曲家の作品を、その文学的なルーツから研究するようになった。
こちらの演奏者は:
甲斐史子: Violin
大鹿由希: Violin
宮 野亜希子:  Viola
松本卓以: Cello
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『ビリティスの唄』よりの抜粋 (ピエール・ルイス作詞)
『鳩』 より (翻訳は岸田今日子)
ずっと永いこと、わたしは美しかった
も う女ではなくなる日が来たのだ
そして 知ることになるだろう
胸張りさける想い出のかずかず
燃えさかる孤独な欲望と 手に落ちる涙 とを
もし 人生が長い一つの夢だというなら
それに逆らってどうなろう
こ腰の疲れ果てる時
体が崩れ落ちたところに 眠り込む
朝が来て まぶたを開き
わたしは髪におおわれて身震いする
一羽の鳩が窓の所に所に止まっている
今は何の月かと わたしは たずねる
彼女は答える《今は女が愛する月》
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これは晩年のビリティスの唄。
ビリティスは紀元前六世紀の初めころ、ギリシャのある一山村で生まれました。生 まれた地方はタウラスの巨大な山々が聳え立ち、深い森に蔽われ、もの悲しい幽遠な地であります。そこで、彼女は母や姉達と静かな生活 を送っていました。樹々におおわれたタウラスの山肌には、牧童たちが羊の群れを追っているのが見えました。ビリティスはよ く森の妖精と話をしていましたが、その姿はは見ることはなかったようです。
その田園生活は一つの恋によって、悲しい終わりを告げました。ビリティスはもう二度と生まれ故郷には戻りませんでした。旅に出て、最 後にはキプロス島にたどり着きました。彼女は愛されることを止めた日、書くことも止めてしまった、と自ら云っています。
『ビ リティスの唄』は、そのビリティスの生涯をを唄で語ったものです
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