カート・ヴォネガットの小説『母なる夜』の映画版からの一つの場面

明日、カート・ヴォネガットの小説『ジェイルバード』からの場面に基づくAyuoの作品『オフィーリア』をP3 art & environment で演奏するが、これはカート・ヴォネガットの小説『母なる夜』の映画版からの一つの場面。アルヴォ・ペルトの弦楽の音楽が使われている。作家カート・ヴォネガットが自身もこのクリップの1分18秒から10秒間出ている。
これは全てを失った男が、何も前に進む理由が見つからない事に気づいて、町の真ん中にただ止まってしまう場面。彼を愛していた女の人は、彼自身が疑ったために自殺されてしまい、彼が親友だと思って長年付き合っていた男は彼を裏切って外国の刑務所に彼を拉致する計画を作っていた事が分かってしまう。愛する人も友達もいなければ、信頼関係が成り立つ相手もいなくなる。第二次大戦中、アメリカのスパイとしてドイツに生きながら、表面的にはナチス宣伝部員として働いていたため、世間全ての人から’ナチ’と見られてしまっている。
『立ち止まったのは、罪の意識からではなかった。何も罪も感じないようになっていた。。。立ち止まったのは死の恐怖からではなかった。死は友達のように思うようになっていた。。。立ち止まったのは、愛されていないからではなかった。愛されていなくても生きて行けるようになっていた。立ち止まったのは、もはやどこにも行く理由がなかったからだ。』
最後に警官に『大丈夫か?』と聞かれて、行くように言われて、やっと歩いていく。
ニック・ノルティが主人公の役を演じていて、シェリル・リー(ツイン・ピークスのローラ・パルマー)が主人公を愛していた女の人を演じている映画『マザーナイト』より。とても、よくカート・ヴォネガットの世界のある一面を表している。カート・ヴォネガットの世界は全体としてはユーモアとシニカルなアイロニーに満ちている。Ayuoの作品で描きたい世界と共通の部分がたくさんある。
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