Ayuo – Magic Lantern Poem (幻燈詩)

1996年にEpo :Vocals, 作詞、Danny Thompson (The Pentangle):Bass, Dave Mattacks (Fairport Convention, Steeleye Span): Drum, と共に録音したMagic Lantern Poem (幻燈詩)。
歌の部分に使われているメロディー・ラインは、中世ヨーロッパにあった4つの音だけで作った旋律。それに基づいて8分の曲を作った。僕が使っている楽器は:アイリッシュ・ハープ、プサルテリー(中世ヨーロッパの鉄弦楽器)、ティン・ウィッスル、シタール・ギター、エレクトリック・ギター。この曲ではアイリッシュ・ハープがメインの楽器になっている。

アルツァイマーで亡くなって行く母を描いたJudy Collinsのこの歌

アルツァイマーで亡くなって行く母を描いたJudy Collinsのこの歌をyoutubeで発見した。2012年11月に発売したliveのdvdに入っている。ラフマニノフのピアノ協奏曲を若い頃にオーケストラと弾いていたJudy Collinsは73歳でも優れたピアノの弾き語りの演奏をしている。彼女のクールで客観的なストーリーの語りには心を打たれる。このような内容の曲はこのように歌われるべきだと思う。

簡単に意味だけを訳すと:
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彼女はほとんど自分の名前も分からない
彼女は眠る、たそがれ時に、
そして記憶は子供時代に戻って行く
音楽があった。。。常に

彼女が若い頃に、私の父と踊りに出かける時は、いつも綺麗な色の絹の服を着て
彼女のサテンのマントからシャネルの香りがしていた
彼女が生きている間に、20人の大統領も見ることが出来た
彼女はオバマに投票した

彼女は私の名前もほとんど分からない
たそがれ時に
一日中ほとんど眠り続けている
時々起きると、家に帰ると私に言う
『どうやって私をここで見つけたの、ここは私の家ではないの』
彼女の庭は草ぼうぼうになっている
彼女は家に帰ると私に言う
そして、たそがれ時に、両目が閉じる
『家はどこにあるの?』と私が聞くと
彼女は答える『それは秘密』
そして、庭の花のようにきえさった

She’s a lady and she barely knows her name now
In the twilight as she sleeps
And her memories chase her down the days of childhood
There was music…always music

She’s a lady she always dressed in silk and
Had her hair done
And her clothes were pretty colors
And the scent of the Chanel in her satin cloak
When she went dancing with my father
When they were very young
She’s a lady and saw nearly twenty presidents
And she voted for Obama

She’s a lady and she barely knows my name now
In the twilight
And she sleeps most of the day
And when she wakes up
She says that she’s going home and asks me how I knew where to find her
In this home that’s not her home
She sees her garden
Growing wild since she to leave the
Sweetness of those afternoons on her patio
Where Robert kept the flowers blooming
She’s a lady and she’s going home she tells me
As her eyes close in the twilight
I ask her where and she smiles and she tells me
It’s a secret
And then she’s gone
Just like the flowers
In her garden

武満徹と秋山邦晴の『さようなら』

2004年にEpoと一緒に録音した武満徹と秋山邦晴の『さようなら』です。僕はブズーキと言う楽器をペルシャのセタールと同じチューニングにして弾いています。元の曲からは、かなり大胆なアレンジをしています。ビザンチン風で、ペルシャ風で、即興的です。元のコード進行は、そのヒントしか残っていません。そして、何よりもすごいのは、歌が詞の内容を心に伝わるように表現しています。しかし、これは28000円もするボックス・セットにしか入っていないのその録音をもっと多くの人に聴いて欲しいと思いました。この当時4曲武満さんの曲をEPOさんと録音しました。写真は1歳のAyuoと武満徹。

哲学者スラヴォイ・ジジェク(Slavoj Zizek)の『Ideology of Violence』

面白かったレクチャー:
哲学者スラヴォイ・ジジェク(Slavoj Zizek)の『Ideology of Violence』
彼のレクチャーは昔のウディ・アレンやGeorge Carlinのように面白い。文化や様々な社会の比較、政治の話しはこのように聞き手を、時に笑わせながら考えさせるようにすると面白い。数ヶ月前からMITの言語学の教授Noam ChomskyがSlavoj Zizekを批判している映像がyoutubeに載っていて、Slavoj Zizekは別の映像でそれにも答えていた。Noam Chomskyは”彼はショーマンであって、本当は新しい事を言っていない”と批判していた。しかし、僕はこのようなStand Up Comicのように語れる哲学者の必要性が感じる。むしろ、Noam Chomskyの方が今や古く感じてしまう。

Steeleye Spanの『Horkstow Grange』

イギリス、アイルランド、スコットランドとウエールズはそれぞれ独特の民謡を持っている。もっと細かく見ると、一つ一つの町には、サクソン人、アイルランド系のケルト人、ウエールズ系のケルト、ヴァイキング等、一つずつに独自の話し方やリズムがある。イギリス民謡の歌手、マディ・プライヤーには、”最もイギリスらしい声”をしているという評判がある。彼女は一時的にイギリス民謡を演奏するバンド、Steeleye Span を脱退した時、自分の代わりにアイルランドの歌手で1969年に一時的にSteeleye Span にも参加していたが、アイルランドの外ではあまり成功した事がなかったGay Woodsに頼んだ。そして、Gay Woodsと共にSteeleye Spanは3枚のアルバムの録音した。この3枚、特に真中の『Horkstow Grange』が素晴らしい!この頃のSteeleye Spanは本当にユニークなサウンドを作ったと思った。アコースティックでありながら、心から来るパワーを感じさせる。Bonny Irish Boy等の歌い方は深く、言葉一つ一つが心にしみこんでいく。ギターやフィドルのアプローチも、このアルバムではアコースティックの中にディストーションをキャンバスに描く水彩のように使っている。このアルバムでは数曲Dave Mattacksがドラムを叩いているが、Gay Woodsがバウロン’アイルランドのフレームドラム)を叩いている曲がすごい。
しかし、このアルバムのレビューを見ると、何故か、つまらない理由で批判されているものが多かった。アイルランド民謡をこのようにアレンジするのは間違っているとか、イギリス民謡のGay Woodsの歌い方が違う等と書いてあって、びっくりした。また、Gay Woodsは自国のアイルランドではトップ20に入るヒットを出していても、それはイギリスに伝わっていなかった。Gay Woodsのこの頃の歌い方は、他の人に例えると(例える事は進めないが)Sinead O’Connorと近いような感じが僕にはした。
詩や音楽は聴いていて面白ければ良いので、そこになぜ”民族性”を人は持って来るのだろう。面白い事をするためには色々な実験が必要だ。何もアイルランド民謡は、このように演奏しなければいけなく、イギリス民謡はこのように歌わなければいけないという理由はない。『Horkstow Grange』はSteeleye Spanの数多いアルバムの中でもトップのアルバムで、やっているメンバーも満足しているはずだ。
Maddy Prior,Dave Mattacks,そしてヴィオリンのPeter Knightは僕の1986年に録音した『Nova Carmina』(Midi)というソロ・アルバムで一緒に仕事をした。彼らの音楽の演奏に対するプロフェショナルな態度に僕は感動した。『Nova Carmina』は、80年代に取った僕の作品の内では、一番好きなのは、彼らのおかげだ。
この頃に、久しぶりにMaddy Priorと会った。『東京の夏』という当時のクラシックとワールド・ミュージックのフェスティバルに出演するためにルネッサンス・バロック音楽を演奏するアンサンブルと共に来日していた。その時はJohn DowlandからHenry Purcell、そしてその時代のあまり知られていない曲をたくさん演奏したり、歌っていた。プログラムには”イギリス民謡の女王”と書いてあった。

Maddy Priorの歌は、この時も素晴らしかった。”ワールド・ミュージック”というカテゴリーでは、アフリカ人はアフリカの音楽を演奏して、イギリス人はイギリスの音楽を演奏するのだが、John DowlandやHenry Purcellはイギリス人の血が入っていなければ間違っているという人は今の世の中ではあまりいないだろう。自分の心に響くものを、民族性とは関係なく、自分の経験を使いながら語るのが、一番それを聴く人々に伝わるはずだ。
僕のCD『Nova Carmina』では、ここでヴィオリンを弾くPeter Knightに『目と目』という筝と歌の為に作った僕の曲を演奏してもらった。一緒に食事をしている時に、彼はRoyal Academy of Musicでヴィオリンを学んでいる時からアイルランドのフィドルの音楽が好きになり、アイルランド人ではない彼が、どうアプローチしたら良いか悩んだ時期もあったが、やっている内に自分のスタイルが見つかったと語っていた。『目と目』という僕の曲の演奏でも、彼ならではの独特な音を出している。

Night and Day by Ayuo

『night and day』を歌っているVideo Clip です。
明日、この曲も演奏します。
11月には、新潟で面白いイベントのお誘いを受けました。
2年前に、ローマのネロ時代の料理を再現する会を、新潟のホテルでイタリア料理の専門学校をやっていらっしゃる横山しのぶさんが企画して、それに呼んで頂きましたが、今年の11月はローマ時代よりもさらに前にさかのぼって、イタリアに古代に住んでいたエトルリア人をテーマに料理と,僕と立岩潤三さんの演奏の会をやります。横山しのぶさんから頂いたメールでは、『エトルリアの壁画を見ているとどうしても「楽しい気分」になってくるのです。壁画にある人物はどれも幸せそうで、楽しそうで……なので、サブテーマとして「ダンス」を希望します。『Night and Day』も、ぜひ演奏して頂きたいです。』と書いてありました。この曲はコール・ポーターはモロッコに旅をした時に、太陽の神と月の女神・・中東の古代に魅せられて、作曲した曲なので、古代神話のテーマと不思議にマッチングします。(ここでのキーボード・プログラミングは、海津 賢さんです。)ありがとう。

今度のドルの暴落について

この間、カナダの面白いニュース番組のインタビューがyoutubeにあったので、ここにリンクします。
『私はアナーキストです』とベストセラーの本をいくつか書いた、この経済学のジャーナリストは、今年のインタビューで語る。『今までは、経済を分析するジャーナリストとして、仕事をしてきたが、この3年位で、ドルは今まで考えられなかったほど暴落してしまう。今度はリーマン・ショックの程度では終わらない。何故かは、今の経済を見ているとよく分かる。その暴落のスタートは、福島の原発の事故から始まっている』、と彼は言う。現在の様々な戦争は資源の争いがバックグラウンドにある。ここで彼は言っていないが、Rwandaで起きていたルワンダ虐殺も民族戦争のようにニュースで伝わっていたが、水が足りないということから始まっていた。表面的に、宗教戦争や民族戦争となっているもの多くには、別の理由がひそんでいる。彼が言うには、資源が足りないところで、原子力が使えなくなる運動が広がっていくと、経済破綻にもつながって行く。経済的に日本が落ちると、今でもの完全に赤字国家になっているアメリカも引っ張られて落ちてしまう。そして、資源が足りないアメリカはカナダの資源を狙うことになるだろう。それだけではなく、その歪みは社会的にも国際的にも大きな影響を与える。多民族国家で暴動が始まった場合は、他の国よりも押さえつける方法をよくプラニングしないといけなくなる。そこで、ブッシュ時代から始まっているテロや犯罪で恐怖に人を脅かして支配する方法が役に立って行くだろう。
このジャーナリストは、ドルの暴落が新しいアナーキスト(無政府)・コミューニティーを作るためのきっかけになるだろう、と言う。そして、彼は南米のチリで、そのコミューニティーを始めるために引っ越して、その準備をしていると語っている。
日本にいると、アフリカで水が足りなくなって、何万人の人が殺しあって死んだ、と読んでもあまりピントこないはずだ。資源が足りなくなると、その歪みは経済的に豊かな国よりもまず第三世界に影響を与えてしまう。
人によっては、今度のドルの暴落は、ローマ帝国の崩壊のようになるだろうと予言する人もいる。
世の中にはいろいろな人がいる。それが面白い。その人の意見と同意しなくてもよい。いろいろな人を見ることによって、時代のいろいろな面が分かる。

中国バブル - CBSニュースより

CBSニュースよりのリンク -これはSF映画ではない。中国ではニューヨークのような大きな都市がたくさん作られている。
しかも、誰も住んでいない。
ゴースト・シティがたくさんある。
ビルをたくさん建てて、それを売り、経済バブルを作ってしまった。
このCBSニュースのキャスターの顔は笑っている。しかし、その顔の影には中国バブルがはじける時の怖さがうつる。
実際に中国バブルがはじけると、日本、アメリカやヨーロッパのバブルがはじけた時よりも世界中の経済がめちゃくちゃになる。