この写真に写っている黒人は女性のシンガー・ソングライターのジョニ・ミッチェル

http://jonimitchell.com/library/view.cfm?id=3274

人は何にでもなれる!この写真に写っている黒人は女性のシンガー・ソングライターのジョニ・ミッチェルである。アルバム[ドンファンのじゃじゃ馬娘]を出したヴィデオで黒人のポン引きの役で登場している。そして、完全にその役をこなしている。ジャズ界の伝説的な黒人ミュージシャン、チャールズ・ミンゴスはこれを見て、是非ジョニ・ミッチェルとコラボレーションをしたいと申し込んだ。プリンスは、このアルバムで聴けるようなジョニ・ミッチェルとジャコ・パストリアスのインタープレイに影響を受けた曲『So Blue』をデビュー・アルバムに収録している。
人間の肉体や筋肉の動きは二人の両親から来ていて、それとは別に、人の文化的な感覚は育った国の社会や時代によって作られる。しかし、他人は勝手に作り上げたイメージを常に人に押し付けてしまう。両親から伝わった筋肉の動きの限界と可能性も分かりながら、人が押し付けるイメージから自由になったところで、自分の可能性が広がっていく。
ミュージシャンのルー・リードはかつて言っていた『You could be anything. I learned that from Andy Warhol.』(人は何にでもなれる。その事をアンディ・わーホールから学んだ。)joni-mitchell-as-a-black-pimp

6月30日にシアター・ロック・グループ『ジェノーム』のパフォーマンスがあります。

6月30日にシアター・ロック・グループ『ジェノーム』の今年の第三夜目AYUO NASHAAL PHOTO FROM FEB 2016AYUO NASHAAL FEB 16 B
これからの今年のパフォーマンスは、テーマごとに曲目を選んでやっていくようになりました。

今回は第一部は:
ニュー・クラシックとネオ・トラディション(ワールド・ミュージックの伝統音楽に基づくロック)
第二部のテーマは:
前衛ロック
になりました。

第一部
1) I Cry in My Heart
ドビュッシーのメロディーに基づくボサノバとダンス。
2) Ravel – マ・メール・ロワの1曲目ー眠れる森の美女のパヴァーヌとの2曲目ー親指小僧
(ピアノとダンス)
新しいダンスのあらすじ:
王子様は深い霧の森の中でさまよってしまう。そこの森は、伝説的な眠れる森の美女がいる森だと気づく。眠っているお姫様を起こす。しかし、お姫様は、魔女の呪いから自由になったことに感謝をして、王子様を捨てて解放された女性としての自由な生活を生きていく。
この作品は、子供のピアノ連弾の曲として作曲されてから、バレエの曲として演奏bされていた。Ayuoはボウイのジギー・スターダストの振付師、リンゼイ・ケンプのパフォーマンス『オスカー・ワイルドのサロメ』のエンディングに使われていた事で、初めて聴いた。2002年の映画作品『ボーダーライン』(李 相日(フラガール、悪人、等の監督)でAyuoが二つのタイプのヴァージョンを編曲した。この映画はTSUTAYAでも最近レンタルされている。

3) Ayuoのピアノ・ソローEvolving
CD『Earth Guitar』に収録されていた作品
4) This Is Where I Belong (He Hawaii Au)
AyuoのアレンジしたハワイのIZの演奏で知られているハワイの曲。Ayuoの作品ピアノの為の『ユーラシアン・タンゴ』と似ているスタイルになっている。
6)Rakim
イラン音楽に基づくDead Can Danceの曲

休憩

第二部のテーマ:
前衛ロック
1) ナシャール x 立岩デュオ
2) Nava – Perfumed Scorpion
イランの伝統的なリズムとモードによるロック
(Ayuoの『ユーラシアン・ジャーニー』より)
3) ジギー・スターダスト (デヴィッド・ボウイの曲)
4) The Warmth of Bodies
(Ayuoの2010年の作品)
5) Let’s Go Crazy (Prince)
6) Cream – Get It On – 1999
(プリンスへのトリビュート)
(後はサプライズのアンコール曲を用意しています。)

■ご予約方法
ご予約は予約フォームからお願いいたします
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チリのシンガー・ソングライター、ビクトル・ハラを1973年のチリのクーデタの日に拷問してから撃ち殺したチリの軍人がフロリダで捕まった

https://www.theguardian.com/world/2016/jun/27/victor-jara-pedro-pablo-barrientos-nunez-killing-chile

チリのシンガー・ソングライター、ビクトル・ハラを1973年のチリのクーデタの日に拷問してから撃ち殺したチリの軍人がフロリダで捕まった。フロリダの裁判官はハラの未亡人と二人の娘に2800万ドル払うようにと言い渡した。しかし、捕まった元軍人のバリエントスは南米からアメリカに渡った貧しい移民で長年ファスト・フードのコックのアルバイトだけで生活をしていて、ほとんどお金がない移民の労働者だ。バリエントスはコミュニストが嫌いで、フロリダの裁判では、多くの人が彼の責任でビクトル・ハラは殺されたと証言した。チリでは彼以外に8人の元軍人が、1973年のチリのクーデタの日に違法的な殺人をしたという罪で指名手配 になっている。
権力を持つとサディストになる人間が多くいる。1930年代のスターリン時代のソ連では、そうした人間が交互に殺しあうようになった。KGBの前身NKVDの長を務めたニコライ・エジョフ-は自分の権力を使い、多くの人を拷問して楽しんだ。バイセクシュアルだったため、男も女も少年も少女も捕まった。ソ連についてのドキュメンタリーで、エジョフの娘が、父親のオフィスでかくれんぼを遊んでいた5歳の時に、拷問されている人間の写真集を見てしまって、ショックを受けてしまった時の事を語っている。『あんなにやさしいパパなのに、どうしてこんな面があるのだろう』と語っていた。しかし、大量の粛清によって国家や経済が機能不全になるとエジョフ本人も拷問されて殺され、その後継者、ベリヤも同じく権力を使って拷問、強姦、殺人をゲームのように楽しむ人だった。1934年から1939年の間にソ連の共産党員の80%がこのように殺されたと書かれている。それは、上からの命令だけではなく、ソ連で権力を一時的に持った人間が交互に殺しあっていた事が、今歴史を再確認すると見えてくる。
アンジェラ・カーター、スティーブン・ソンドハイム等多くの文学者にも影響を与えたユダヤ人の心理学者ブルーノ・ベッテルハイムはオーストリアのユダヤ人だったため、一時的にナチスの収容場に入れられていた。そこで、気が付いた事は、インテリや知識人が一番イジメを受けるという事だった。看守をしている人は労働者階級出身の人が多く、労働者階級出身の人は他の同じく労働者階級出身の人達を仲間として扱う。もしも、コミュ二ストとして捕まったとしても、多くのナチスの人達には元コミュ二ストだった人達も多かったから、間違った道のままにいたと解釈するだけだった。しかし、学校の先生などの知識人にはべつの態度を見せていた。そうした人に対しては、普通のユダヤ人に対してよりも最もサディスティックになってしまう、とユダヤ人のベッテルハイムは書いている。
ナチスにとっても、文革革命の中国の紅衛兵にとっても、ポル・ポトのクメール・ルージュにとっても、まず知識を持っている人が一番の敵だった。
右翼でも左翼でも過激な宗教からも、このような事件は起きる。そして、そういう時に、イジメを楽しむ人の言う”理想的な信念”は単に言い訳になってしまう。こうした事を心理的に研究してからこそ、未来に変化を作れると思う。

コリン・グラフトンのPHOTOGRAPHYのホームページが出来ました

http://colingrafton.wixsite.com/photography

友人のイギリス人、コリン・グラフトンのPHOTOGRAPHYのホームページが出来ました。カンボジアの1970年代の美しい伝統的なダンサー達の写真も見れます。写真に興味を持っている方も、ダンスに興味を持っている方も、アジアの伝統的な芸能に興味を持っている方も、歴史に興味を持っている方もクリックして、見てみてください。コリンは1970年代の前半、クメール・ルージュが政権を作る前にカンボジアの首都、プノンペンで暮らしていました。そして、革命が作る新しい社会を見たいと思い、プノンペンに残ろうとしていたのですが、残る事が出来ず、ラオスやタイに行っていました。その内に、革命がどうもうまく行っていないと分かり、タイの国境でUNICEFで逃げてくる人々の手伝いをしていました。そこで、知り合った日本人のカメラマンの紹介で1970年代の後半から日本で英語を教えていました。ミュージシャンとしても、ブルース・ハーモニカをやっています。イギリスでの学校の同級生にはイギリスのブルース・バンド、フリートウッド・マックのピーター・グリーンもいました。最近でもアフリカのマリの音楽家、Mamadou Doumbiaとデュオ・ライブをやっています。そして、今は、カンボジアに戻って住むと言って、再びプノンペンにいます。コリンの話しはとても面白いです。いつか、本で見たいと思っています。

『眠れる森の美女のパヴァーヌ』(ラヴェル)と『ー親指小僧』(ラヴェル)の新しいダンスのあらすじ

『眠れる森の美女のパヴァーヌ』(ラヴェル)と『ー親指小僧』(ラヴェル)の新しいダンスのあらすじ:
王子様は深い霧の森の中でさまよってしまう。そこの森は、伝説的な眠れる森の美女がいる森だと気づく。眠っているお姫様を起こす。しかし、お姫様は、魔女の呪いから自由になったことに感謝をして、王子様を捨てて解放された女性としての自由な生活を生きていく。
この作品は、子供のピアノ連弾の曲として作曲されてから、バレエの曲として演奏されていた。Ayuoはボウイのジギー・スターダストの振付師、リンゼイ・ケンプのパフォーマンス『オスカー・ワイルドのサロメ』のエンディングに使われていた事で、初めて聴いた。2002年の映画作品『ボーダーライン』(李 相日(フラガール、悪人、等の監督)でAyuoが二つのタイプのヴァージョンを編曲した。この映画はTSUTAYAでも最近レンタルされている。
来週の木曜日のシアター・ロックグループ、ジェノームのライヴ公演の第一部でダンスと共に演奏します。
来週の第一部は:
ニュー・クラシックとネオ・トラディション(ワールド・ミュージックの伝統音楽に基づくロック)
第二部のテーマは:
前衛ロック
になりました。
曲順と情報がこちらにあります:
https://www.facebook.com/events/190532167998700/permalink/237144546670795/

文化的な違いの見えるところと見えないところ

文化的な違いの見えるところと見えないところ。言語、食べ物、文学、芸術、服装、民間伝承などは見えるところにある。しかし、言葉で説明されないもの、信念、人が当たり前だと思っているところに、本当の違いがある。そして、外から来る人にとっては初めのうちは見えていないものが多い。国際関係を研究する人達の為に作られた氷山の絵。

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Prince の歌う『A Case Of You』

『パープル・レイン』を録音した1983年のライブでプリンスが歌ったジョニ・ミッチェルの『A Case Of You』がこの映像で聴ける。『パープル・レイン』の『Computer Blue』とメドレーになっている。『A Case Of You』を聴くと、プリンスが影響を受けた言葉と音楽の一つの使い方が聴こえて来るように感じる。ギター・プレイヤーというアメリカの雑誌では、ジェームス・ブラウンのファンク・ギターにジョニ・ミッチェルのコード進行の使い方をギターで覚えると、プリンスのスタイルに近づけると書いてあった。しかし、プリンスがジョニ・ミッチェルから影響を受けたものは音楽だけではなかった。ジョニ・ミッチェル本人のインタビューで、ジョニ・ミッチェルの1975年から作ったアルバム『The Hissing of Summer Lawns』や『Hejira』での歌詞に強く反応して、それを最初にうまく取り入れたのはプリンスだったと語っている。ジョニ・ミッチェルのこの1975年以後の歌詞は、『私は。。と思う』という表現よりも、第三者として客観的に書いている表現のスタイルが多かった。プリンスの最初のアルバム『For You』の曲『So Blue』はジョニ・ミッチェルがジャコ・パストリアスと始めた1970年代のサウンドに対するオマージュだった。この曲『A Case of You』は、まだそのスタイルで書かれている歌詞の曲ではないが、プリンスが影響を受けた言葉と音楽の一つのルーツが聴こえて来る。この曲はジョニ・ミッチェルの『Blue』(1971)というアルバムに入っていた曲だ。
あるインタビューで、プリンスは、最近の音楽シーンの暴力には嫌気がすると語っていた。インタビューをしている人が、『あなたの作品はセクシュアルな内容が多いじゃないか』プリンスは『セクシュアリテはスピリチュアルなものとして表現している』と語っている。暴力とは、世の中に破壊力以外に、何も与えないものについて言っている。芸術作品はconstructive(建設的)であって欲しい。この曲の官能的な表現の仕方は見事である。めったに、このレベルで歌詞とメロディーを表現出来る人がいない。また、この歌のプリンスの歌い方は本当に感動的である。そして、プリンスの他の曲でのジョニ・ミッチェルからの影響も伝わってくる。
今度の6月30日のシアター・ロック・グループ『ジェノーム』のライヴでは『Let’s Go Crazy』『1999』(Prince)なども演奏します。

https://www.facebook.com/events/190532167998700/

下期に翻訳した歌詞と原文を載せます。
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A Case of You  by Joni Mitchell 翻訳:Ayuo

私は孤独な絵描き
絵具の世界で生きている
悪魔に怯えている私は
悪魔に恐れを感じない人にひかれてしまう。
君は私にこう語った
愛は魂のふれあい
そう、私達はふれあったにちがいない
あなたの一部は、私の語るちょっとした一言から
流れ出ている時に、そう感じられる

あなたは神聖なワインのように私の血液で流れている
とても苦くて甘い
一つのケース分、君を飲んでしまったとしても
私はしっかりとしていられる。
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I am a lonely painter
I live in a box of paints
I’m frightened by the devil
And I’m drawn to those ones that ain’t afraid
I remember that time you told me you said
“Love is touching souls”
Surely you touched mine
‘Cause part of you pours out of me
In these lines from time to time

You’re in my blood like holy wine
You taste so bitter and so sweet
I could drink a case of you darling
And I would still be on my feet

アメリカのCIAのスパイ、そしてテロのおとり捜査官を10年間やっていた女性が語る

アメリカのCIAのスパイ、そしてテロのおとり捜査官を10年間やっていた女性が語る。『全ての人は自分が正しいと思い込んでいる。それぞれの国で数人のお金と権力を持っている人が自分達の権力を守りたいために広めた意見を、その国の殆どの人達がフォローしてしまう。そして、殺し合いが終わらなくなる。相手の身になって見れば、相手の言っている意味の理解に近づける。あるアルカイダの戦士は次のように語った:”スターウォーズなどのホリウッド映画は数人の英雄が大きな帝国と戦う話しがテーマになっているが、私達にとってはルークやハンが私達であって、アメリカが帝国に見えている。”ほとんどの人に何のために戦っているの?と聞くと、子供たちの未来の為や、不公平だったポリシーの話しが出てくる。相手が悪いと言ってるかぎり、ポリシーについての話し合いが出来ない。』