David Bowie’s Buddha of Suburbia (1993)

 

これは本当の名曲だ。最近、この曲を何度も聴いている。パキスタニ系イギリス人の作家、ハニフ・クレイシの自伝小説に基づいたテレビドラマの為にデビット・ボウイが作詞作曲したテーマ・ソング。ハニフ・クレイシはイスラム教の移民の家族に生まれて、1970年代にロンドンの郊外で思春期を迎えるというのはどういう事だったかを描きたかった。アイデンティティーの問題や移民社会とイギリス社会のかかわり方の問題も一つのテーマになっている。クレイシはボウイの曲を使っても良いか、と本人に聞いたら、『新しい曲を是非このドラマの為に書かせてくれ!』と言ったらしい。このドラマの為に作詞作曲した10曲入りのアルバムが出ている。Buddha of Suburbia (1993)。作家本人の描く世界と共感しているところが伝わってくる。ボウイ自身も、この映像で映っているようなロンドンの郊外で育った。この曲の歌い方に注目して欲しい。心に訴えるものが、この曲にある。

過去にAyuoが作ったToshibaの携帯電話のCM曲

こういった短いCMの曲が好きな人のために。過去に僕が作った携帯電話のCM曲。3種類ある。元々は5分程ある長野県の街の四李を見せている映像に使っていた曲からの抜粋だった。ヨーロッパの中世音楽風のモーダルなメロディーが不思議な空間を映像に与えている。
オリジナルの音源はこちらのリンク:
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Facebookに、僕が知らない人が僕のartist page をアップしている

Facebookに、僕が知らない人が僕のartist page をアップしている。このページは英語のwikipedia (ウィキペディア)のページのコピーで、2000-2006年、ニューヨークのCDレーベル、TZADIKから3枚CDを出したいた時期に広まった様々な情報をまとめたものになっている。当時ニューヨーク市のWNEW-FM、ベルギー国立ラジオ、やニュージーランドの国立ラジオ等で一時間のインタビュー番組が流れ、情報はかなり正しい。レビューも記事も当時多くあった。
気に入った人は’いいね’のボタンを押してくれると嬉しい。英語だけなので、海外の人がアップしたのだと思う。
日本語のAyuoのウィキペディアの情報ページも知らない人が作ったものだが、こちらは仕事を一緒にしてきた人たちの名前がたくさん並んでいるページになっていて、音楽の情報については英語のウィキペディアのページの方が正しい。ウィキペディアについて詳しい人がいたら、日本語のページも英語のページのように直されてあったら、嬉しい。

https://www.facebook.com/pages/Ayuo-Takahashi/1512588215653861?fref=ts

Ayuo’s Theater-piece based on based on the 18th century Chinese novel “A Dream of Red Mansions”

 

For those who understand English and love Far Eastern literature, here is a track I composed and recorded in the late 80s in England. It is based on the 18th century Chinese novel “A Dream of Red Mansions”. Two girls who are living with relatives, go out together to compose some poetry in a park by the lake. It is night time. The moon is beautiful. Everyone else are celebrating the festival holidays, but these two have no parents to return to. They are lonely and their poetry is melancholic. The music is my version of a slowed down Wagnerian Music Theater. I would love to have the opportunity to create a large work of Music Theater for the stage, and am still hoping this could be realized one day.
The visuals here are from an experimental film by Kiyoshi Awazu. 3 of my CDs have jackets designed by him, and I have made music for his other films. The music here was not composed for this film, but the shadow images provide a way of listening to it. Darken the room. Turn the volume up. (the music is soft and slow.) Close your eyes. Let the images in the poetry carry you away to a distant land.

Ayuoの『I Dream, I Sleep』

これは2年位前のスタジオ録音。まだ、リリースされていない曲集のためのデモ録音。この曲、『I Dream, I Sleep』は音楽劇の中で歌ったり、現代舞踊協会のダンス公演の時にハープの弾き語りの曲として3-4回は演奏している。ライブで覚えている人もいるかもしれない。変則ギターのチューニングになっていて、ギターのチューニングはC,G,D,G,B,D.
Words and Music by Ayuo
performed by
Ayuo: Vocals, Irish Harp, Open-tuning Guitar in G/C bass, Bass
Junzo Tateiwa: Drums
Fumiko Kai: Violin
Takui Matumoto: Cello

永瀬正敏出演の映画『Beautiful Sunday』(中島哲也監督)のエンディング・テーマ、Ayuo sings “Never on Sunday”

これは昨年の11月にリンクをアップした永瀬正敏出演の映画『Beautiful Sunday』(中島哲也監督)のエンディング・テーマ、Ayuo sings “Never on Sunday”  下記にその時の文章をそのまま、コピーします。
(English explanation below)
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マノス・ハジダキスの作曲した『Never on Sunday』を1998年に永瀬正敏出演の映画『Beautiful Sunday』(中島哲也監督)のエンディング・テーマとして歌い、伴奏パートのブズーキを演奏した。20年立つと今の方がこの頃よりも声のテクニークも表現力も上がっていると自分では感じてしまいます。しかし、あまり知られていない録音なのでアップします。この映画は大抵のTSUTAYAでレンタル出来ると思います。この映画の他の出演者は尾藤桃子, 山崎努, ヨネヤマママコ。マノス・ハジダキスはギリシャの作曲家。レンベティカという本来はのブズーキの伴奏を中心としたスタイルでの歌の曲もたくさん書いている。ミュージカルからクラッシクからポックスまで作曲している、ギリシャでは国民的な作曲家。
 
youtubeの写真はこないだ9月にラスト・ワルツで、僕がマスクを付けて踊った時のもの。今週の木曜日もラスト・ワルツでブズーキをダンスと共に演奏します。このブズーキはギリシャで買った1920年から1930年頃のブズーキのモデル、よりオリエンタルな音がする。ギリシャのべりー・ダンスはブズーキが中心楽器になっている。
 
I sang this as an ending theme for the 1998 movie “Beautiful Sunday” directed by Tetsuya Nakajima, and starring Masatoshi Nagase.
I also play the Greek bouzouki on this. Manos Hatzidakis was a Greek composer and theorist of Greek music. He composed in many styles from musicals to classical music to pop music. He also composed songs in the style of a rembetika, the style popularized in the 20s and 30s in Greece with the bouzouki as the main instrument.
 
The photo on the youtube is of Ayuo dancing with a mask in 2014.
I will also be playing the bouzouki on the 6th, day after tomorrow. This bouzouki is a 3 course type, which was popular in the 1920s – 30s, and has a more Oriental sound than the ones used today.

グループ名はジェノーム (genome)

 

この曲は2015年の11月のライブより。スタジオ録音ではなく、音のミスもそのままなので、他のリンクとは音質は落ちますが、このバンドは今年、渋谷の公園通りクラシックスをホーム・グラウンドとして隔月にライブ・パフォーマンスをやる事に決まりました。ダンス、シアターを含んだ音楽グループ. グループ名はジェノーム (genome)。メンバーは:Ayuo、Nashaal、 立岩潤三、守屋拓之、瀬尾真喜子。日にちは2月25日(木)、4月7日(木)、6月30日(木)。よろしくお願いします。
11月の時の文章を下記にコピーします。
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これはこないだの11月7日のライブより、半分位はピアノの弾き語りで演奏したEvolution(進化)。僕自身はピアノを習った事がない。昨日、僕の母は、良かったけど、これを聴くと本当はクラシック・ピアノをちゃんと弾けないと分かるのではないか、と言っていた。そうかもしれないが、分からない人もわりといるような気がする。
ピアノをやっている多くの人は子供の頃、まだ自分の意志を言えない年頃から始めている。僕にはその経験はなかった。クラシック・ギターを8歳の時に始められたのは、その希望を僕が強く言った事から出来た事だった。ピアノについて、ギターとピアノを両方やっている人達をまず参考にした。スティーヴ・ウインウッドやピーター・ハミル、またはドイツのポポル・ヴゥの弾き方も参考にしていた。しかし、一番参考にしたのはジョニ・ミッチェルだった。ジョニ・ミッチェルはウクレレの演奏で音楽を始め、後にはギターを自分の作ったチューニングで弾くようになって行った。これは他の人がやっていない事だった。50個位違ったギターのチューニングの方法を考えて作ったとジョニ。ミッチェル本人も発表している。ジョニ・ミッチェルは、詞のイメージと合うチューニングを見つけて、それを使って詞と音楽、両方の意味と響きのバランスを合わせながら曲を書いていく。
それでは、ピアノではどうするか?
ピアノでもこうしたオープン・チューニングでの使い方の延長になっている。
ピアノの左手はギターのオープン・チューニングの低音と似ている動きをする。ピアノの右手がギターの高音と似ている動きをする。
これをまず、オープン・チューニング・ギターではスタンダードになっているDADGADチューニングでやって見た。こないだの3月5日中村明一さん、上野洋子さんと九東寿子さんと一緒に演奏した『絵の中の姿』もこのようなアプローチでDADGADのチューニングで作った曲だった。
この映像の曲EVOLUTIONでも、オープン・チューニング・ギターでの使い方の延長が聴こえて来る。
ジョニ・ミッチェルからの影響はチューニングやギターの使い方やそれからのピアノへの応用だけではない。詞の歌いをどのように表現するか、というところにも影響がある。あるエモーションやある状況の場面を表したい時に、どのように歌い上げるかにも影響が残っている。特に参考にしたのは『For The Roses』というアルバムの『Lesson in Survival』等の曲。
 
Ayuo: Vocals, Piano
Makiko Seo: Organ
Takuyuki Moriya: Bass
Junzo Tateiwa: Drums

イギリスで録音したArise My Love

この曲は今年の2月のfacebookにアップしてあった。
その時の文章をそのまま、下記にコピーします。
この数日間、アップしていた曲が、僕にとって予想外の数の人が聴いてみたようだったので、もしも、まだ、余裕がありましたら、聴ける曲のリンクをいくつか、ここにアップしています。
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数日前、朝起きると聴いた事のあるメロディーが頭の中でなっていた。
しばらく、考えて見たら、この曲のコーラスの部分だという事が分かった。
この曲は1994年の初め頃に作ったものだった。
1994年の3月頃に、上野洋子さんと映像の音楽を録音した時に、このメロディーを含んだデモ音源も録音した。1997年に発売されたAyuoの『ソングス・フロム・ア・ユーラシアン・ジャーニー 』に収録された。
ここで叩いているドラムスのデイブ・マタックスは、70年代以後、イギリスではトップ・プレイヤーの一人。ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリソン、エルトン・ジョン、ジミー・ペイジ、ロバート・プラント、ジェスロ・タル、ニック・ドレイク、XTC, ブライアン・イーノ、リチャード・トンプソン等とレコーディングやライブをやっている。フェアポート・コンヴェンションのメンバーとしても知られている。彼にこの曲を聴かせたら、『良かったらキーボード・ベースを弾かせてくれ』と言われた。『ベースのギャラはいらない。自分の頭の中でピッタリのベース・ライン』が聴こえてくると言ってくれた。録音は現在ハワイアン・ミュージック・スクールとなっているトイズ・ミュージック・スクールとイギリスのTerra Incognitaで録音された。
曲の歌詞のイメージは旧約聖書の雅歌(Song of Songs)のイメージを使っている。カール・ユングは中世ヨーロッパの思想家、聖トマス・アクィナスの最後の講演と言われている雅歌(Song of Songs) を分析する「オーロラ・コンサルジェンス」のノートをよく引用していた。そのノートでは、雅歌に出てくる男女は一人であって、人間として完成した状態を表していた。
この曲の歌詞は、僕が英語で書いた。
僕の書いた歌詞の最後の方を日本語に翻訳すると次のようになる。
 
来て、私の愛しい人
光が
ふれあう時に
おたがいの間を流れる
秘密に泳がせて
体内に光る太陽のまわり
 
百合の花の野原でねっころがって
おたがいの眼をみつめる
そしてふれあう
太陽の日を口の中からかんじ
理解のできないエネルギーにしたがいながら
 
起きて、私の愛しい人よ
光が瞳をあふれて
時の流れからすべり落ちたように
 
来て、私の愛しい人
私とともに
心を奪ったのだから
 
歌詞: Ayuo (英語からの翻訳)
 
Ayuo – Arise My Love
 
Ayuo: Vocals, Guitar, Irish Harp, Sitar-Guitar
Yoko Ueno(上野洋子): Chorus
Dave Mattacks: Keyboard Bass + Drums
Words and Music by Ayuo Takahashi
 
Executive producer: Seiji Omotani ( Toy’s Office)